蝶々結びをして笑って。
綺乃
「綺乃っ!」
「えっ…誰で…って、紅月!?」
驚いたように目を見開き、そして笑う綺乃。
「おっ!波と榎本、知り合いか?」
先生はにこやかにわらう。
「はいっ!紅月とは中学の時仲良くて…って言っても私が中1の2学期頃に転校しちゃったんですけどね!でも、私たちいつも一緒にいたんです!」
綺乃が嬉しそうに。
「そうか。再開おめでとう。すぐに溶け込めそうだな!1」
よかったよかったと笑う先生。
「っていうか、アヤノちゃん!?」
一人の女子生徒が立ち上がる。
「ああ!アヤノちゃん!」
「アヤノちゃんじゃん!!」
二人、三人…と席を立つ生徒。