蝶々結びをして笑って。
「えへへ、ばれちゃった?えーと…女子は私のこと知ってる人がいるかも知れません。読者モデルやってます、アヤノです!!」
それを知らされた途端にクラスのほぼ全員が立ち上がった。
「アヤノちゃんなの!?」
「え…本物!?」
「雑誌で見るより可愛いっていうか…美人?」
ざわざわとうるさくなる教室。
「…綺乃まだモデルやってたんだ。変わらず人気だね!」
「えへ、まあね!活動のために転校したんだもん!…それに色々あって。」
「え?」
「あ、ううん。なんでもない!」
綺乃は誤魔化すようにして笑い、みんなをみた。
「ということで、みなさんこれからクラスメートとしてよろしく!!」
「「よろしく!!」」
綺乃の挨拶に元気よく返すクラスメート。
綺乃は満足気に笑った。