それもまた一つの選択
久々に手を繋いでドキドキする。
多分、キスする事よりも手を繋ぐ方がドキドキしている。
「遥」
名前を呼ばれることも。
ドキドキする。
「俺、日曜日は出来るだけ予定空けるから毎週、一緒にどこかに行ったり、家においでよ」
トキさんは私の手を強く握った。
「えっ?」
思わず聞き返す。
今まで、そんな事を言われたことがない。
トキさんが高校にいた時は帰り、こんな風に毎日一緒に帰っていたから。
特に会うとかそんな事はなかった。
…見張りもいるし。
「いい加減、少しずつ遥との距離を縮めていかないとね。
いつまでも見張りが付いたままだし。
やっぱり…認めてもらいたいしね」
と言ってトキさんは突然、後ろを振り返った。
一瞬で変な気配が消えた。
…付けられている。
「…いつまでもこんな事、俺も嫌だし」
「ごめんなさい」
謝るとトキさんは慌てて首を横に振って
「遥が悪いんじゃない」
もう一つの手で私の頭をポンって…触った。
「どこまで出来るかわからないけれどね。
俺もそんな人たちと駆け引きとかしたことがないからわからないけれど。
これ、仕事をする事よりもプレッシャーかもしれない」
トキさんは苦笑いをする。
「でも、俺は絶対に、遥を手に入れる。
誰にも文句は言わせない、邪魔もさせない」
…私、倒れて良い?
多分、キスする事よりも手を繋ぐ方がドキドキしている。
「遥」
名前を呼ばれることも。
ドキドキする。
「俺、日曜日は出来るだけ予定空けるから毎週、一緒にどこかに行ったり、家においでよ」
トキさんは私の手を強く握った。
「えっ?」
思わず聞き返す。
今まで、そんな事を言われたことがない。
トキさんが高校にいた時は帰り、こんな風に毎日一緒に帰っていたから。
特に会うとかそんな事はなかった。
…見張りもいるし。
「いい加減、少しずつ遥との距離を縮めていかないとね。
いつまでも見張りが付いたままだし。
やっぱり…認めてもらいたいしね」
と言ってトキさんは突然、後ろを振り返った。
一瞬で変な気配が消えた。
…付けられている。
「…いつまでもこんな事、俺も嫌だし」
「ごめんなさい」
謝るとトキさんは慌てて首を横に振って
「遥が悪いんじゃない」
もう一つの手で私の頭をポンって…触った。
「どこまで出来るかわからないけれどね。
俺もそんな人たちと駆け引きとかしたことがないからわからないけれど。
これ、仕事をする事よりもプレッシャーかもしれない」
トキさんは苦笑いをする。
「でも、俺は絶対に、遥を手に入れる。
誰にも文句は言わせない、邪魔もさせない」
…私、倒れて良い?