それもまた一つの選択
自分のイビキで目覚めると、1時間くらい寝ていたのか。
時計を見たらまだ3時にもなっていなかった。
ほとんど人のいない図書館でいつのまにか隣に真新しい制服を着た女の子が座っていた。
手には俺の好きな星座の本。
1年か。
確か昨日、入学式だったよな。
…しかしなんで。
他にも席があるのに、俺の隣に座っているんだ?
彼女は手を止めて俺を見つめて微笑んだ。
案外、美少女か。
「ようやくお目覚めですね」
「…寝てるの、見てたの?」
その子はうんうん、と頷く。
「本当に気持ち良く寝ておられたのでついついお隣に座ってしまいました」
なに、そのナンパ的表現は?
「ふーん…」
体を起こすのが面倒で机の上で顔を置いたまま、その子と話をする。
「その本…」
その星座の本をじっと見つめる。
「俺も好きだなあ」
別に言わなくて良い事。
「私も大好きなんです!」
目を輝かせて言う彼女は。
尻尾を振った犬、だ。
「実際に星空を見上げることは?」
その問いに彼女は苦笑いをしながら首を横に振る。
「窓から見ようとすると…親に風邪を引くとか言われてほとんど見られないんです」
うーん、お嬢様?
「じゃあ、一緒に見に行く?」
…俺、一体なんでこんな事を?
この子、そんなにタイプじゃないぞ?
「…行きたい、けどダメです。門限5時だから」
ほおー。
「昼間から見れるんだけど、行かない?今から」
時計を見たらまだ3時にもなっていなかった。
ほとんど人のいない図書館でいつのまにか隣に真新しい制服を着た女の子が座っていた。
手には俺の好きな星座の本。
1年か。
確か昨日、入学式だったよな。
…しかしなんで。
他にも席があるのに、俺の隣に座っているんだ?
彼女は手を止めて俺を見つめて微笑んだ。
案外、美少女か。
「ようやくお目覚めですね」
「…寝てるの、見てたの?」
その子はうんうん、と頷く。
「本当に気持ち良く寝ておられたのでついついお隣に座ってしまいました」
なに、そのナンパ的表現は?
「ふーん…」
体を起こすのが面倒で机の上で顔を置いたまま、その子と話をする。
「その本…」
その星座の本をじっと見つめる。
「俺も好きだなあ」
別に言わなくて良い事。
「私も大好きなんです!」
目を輝かせて言う彼女は。
尻尾を振った犬、だ。
「実際に星空を見上げることは?」
その問いに彼女は苦笑いをしながら首を横に振る。
「窓から見ようとすると…親に風邪を引くとか言われてほとんど見られないんです」
うーん、お嬢様?
「じゃあ、一緒に見に行く?」
…俺、一体なんでこんな事を?
この子、そんなにタイプじゃないぞ?
「…行きたい、けどダメです。門限5時だから」
ほおー。
「昼間から見れるんだけど、行かない?今から」