それもまた一つの選択
「遥さん、先ほどはありがとうございました」
電話に出るといきなりお礼を言われて少し困惑する。
「両親に自分の全てを打ち明けました。
来週に彼女のご両親に御挨拶に行く事になりました」
ということは!!
「えっ、それじゃあ?」
「はい、彼女と結婚することになりました」
「やったー!!」
家中に聞こえるくらいの声を上げてしまった。
どうしよう、私の手が震える。
「良かったですね!!」
「それは遥さんのおかげです、本当にありがとうございます」
拓磨さんの声に嬉しさがにじみ出ている。
本当に良かった。
「仕事もそのままさせて貰えることになりました。
今井商事とウチの会社の取引もそのまま今まで通りとの事です。
ありがとうございます」
「良かったです」
会社に関しては私は全然わからないけれど。
「遥さんも彼氏さんと上手くいくといいですね」
「はい、頑張ります」
拓磨さんが上手くいくなら…私も上手くいってほしい。
そう願うのに…。
電話を切って振り返ったらお母様が仁王立ちしていた。
「楽しそうね」
「…別に楽しくないです」
そう言って慌てて自分の部屋に戻った。
どうしたらあのお母様に諦めて貰えるんだろう。
トキさんに相談したいけど…こんな事をトキさんに背負わせるのは嫌だ。
私がどうにかしないと。
そう考えれば考えるほど、胸が苦しくなる。
明日、大学の食堂で会うから。
その時に言えたらいいな。
電話に出るといきなりお礼を言われて少し困惑する。
「両親に自分の全てを打ち明けました。
来週に彼女のご両親に御挨拶に行く事になりました」
ということは!!
「えっ、それじゃあ?」
「はい、彼女と結婚することになりました」
「やったー!!」
家中に聞こえるくらいの声を上げてしまった。
どうしよう、私の手が震える。
「良かったですね!!」
「それは遥さんのおかげです、本当にありがとうございます」
拓磨さんの声に嬉しさがにじみ出ている。
本当に良かった。
「仕事もそのままさせて貰えることになりました。
今井商事とウチの会社の取引もそのまま今まで通りとの事です。
ありがとうございます」
「良かったです」
会社に関しては私は全然わからないけれど。
「遥さんも彼氏さんと上手くいくといいですね」
「はい、頑張ります」
拓磨さんが上手くいくなら…私も上手くいってほしい。
そう願うのに…。
電話を切って振り返ったらお母様が仁王立ちしていた。
「楽しそうね」
「…別に楽しくないです」
そう言って慌てて自分の部屋に戻った。
どうしたらあのお母様に諦めて貰えるんだろう。
トキさんに相談したいけど…こんな事をトキさんに背負わせるのは嫌だ。
私がどうにかしないと。
そう考えれば考えるほど、胸が苦しくなる。
明日、大学の食堂で会うから。
その時に言えたらいいな。