学園王子と女の子
学園王子
女子はなんで朝からこんな元気なんだろ


「ねぇ、みかは誰がいい?」


そう聞いてきたのは私の親友の松村美咲。


「興味ないし」


冷めた返事を返した私。

「そんなんだから彼氏できないんだよー」

「そうかもしれませんねー」





ちょっと向きになった私、川崎みかは彼氏のいない寂しい高校生。
いや、さみしくなんかないし!
と心の中で嫌なほど叫んだ。
さっきから私の親友の目線の先はあの三人




「やっばい!来たんだけど!」





そういって私の肩をバシバシ叩く。
その肩を叩く手が止まった瞬間。女子の黄色い歓声が上がった。




「おはよ!みんな今日も可愛いね!」


そう一人が挨拶をした。髪の毛を茶髪にしていかにも遊んでそうな顔の彼は南田涼(みなみだりょう)







「おはよう、みんな」



次に挨拶したのは、沢崎夕(さわざきゆう)さっきのよりは静かな感じ。そのクールな感じがみんなには受けるらしい。                   
最後の一人あいさつするかな~、って思ってたらそのまま黙って通りすぎた。



「あー、今日ももらえなかった」


少し残念そうな美咲の顔
そう最後の一人は夏目真(なつめしん)三人の中で一番静かそうな子。


「そんなに、かっこいいかな~」


不意にいった言葉に女子の目線が怖くなる。
慌てて、美咲が


「みかは、ビーせんだしね!アハハ」


笑ってごまかしてくれた。
あの三人がいなくなった校門の前は怖いくらい静かになった。



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