クリスマスツリーの前で
なぜか、佐藤くんと背景に必要な絵の具や材料を買いにいくことになって、ふたりで街を歩いていた。
「沢田さんと時田さんて、すごく仲がいいね」
「うん。美沙ちゃんとは小学校から親友なんだ。
佐藤くんと安藤くんも仲いいよね?」
「クラブが一緒だったから」
「サッカー部の練習とか、よく見に行ったよ」
「いつも沢田さんと校庭の端っこから見てたね。
…誰か好きな人でもいた?」
「えっ…。そういうわけでもないけど…」
佐藤くん、鋭いな。
うっかりしゃべったら美沙ちゃんに悪いし。
佐藤くんは突然立ち止まると、私を見つめて、
「俺、毎日、校庭で時田さんを見かけるたび、魅かれてた。
最近、文化祭の準備で話すことが増えて、前よりさらに魅かれてる」
「沢田さんと時田さんて、すごく仲がいいね」
「うん。美沙ちゃんとは小学校から親友なんだ。
佐藤くんと安藤くんも仲いいよね?」
「クラブが一緒だったから」
「サッカー部の練習とか、よく見に行ったよ」
「いつも沢田さんと校庭の端っこから見てたね。
…誰か好きな人でもいた?」
「えっ…。そういうわけでもないけど…」
佐藤くん、鋭いな。
うっかりしゃべったら美沙ちゃんに悪いし。
佐藤くんは突然立ち止まると、私を見つめて、
「俺、毎日、校庭で時田さんを見かけるたび、魅かれてた。
最近、文化祭の準備で話すことが増えて、前よりさらに魅かれてる」