クリスマスツリーの前で
私がじっとクリスマスツリーを見ていると、

「もうじき期末テストだけど…もし、美桜の成績がすごく良かったら、何か願いを聞いてあげる」

と、凌ちゃんが言った。



まるで、私が何かを望んでるのを分かってるみたいに。


凌ちゃんは、その「何か」も分かってるのかもしれない。



「美桜の欲しいもの、プレゼントしてあげる。考えといて?」


私の欲しいものなんて、決まってる。
< 55 / 75 >

この作品をシェア

pagetop