クリスマスツリーの前で
無防備過ぎるだろ。


実桜を想う気持ちに流されそうで、参考書を買いに外出することにした。


俺みたいに自制のきく男ばかりじゃないぞ。


実桜を誰かに奪われないか、心配で。

すご~く心配で。



実桜に告白して、俺の恋人として、束縛したくなる。



中学時代は、いろんな運動部の試合の助っ人を頼まれて、いつも忙しくて。

その後は、受験があって。

今は、実桜が受験生で。

告白する時期じゃないような気がしてる間に、月日はどんどん流れていった。
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