クリスマスツリーの前で

危機

12月の寒い朝。

いつものように、美沙ちゃんと登校していた。


「もうじきテストだね~」

「やだなぁ~」

「実桜ちゃん、良い点取ったら、クリスマスにデートしてもらえるんでしょ?いいなぁ~」

「良い点取れてから、うやらましがってよ。とれるのかな~?
ていうか、取れないと家庭教師してくれてる凌ちゃんの顔を潰すことになるから、なんとしても頑張らなくちゃ」

「あんな綺麗な顔を潰したら、バチが当たるよ?」

「そうだね」

凌ちゃん、私がんばる!



「ところでさ~、今日から一緒に下校できなくなってさ……」

美沙ちゃんが照れくさそうに言った。
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