クリスマスツリーの前で
「そうか……。怖かっただろ?ごめんな。
あの子たちにはきつく言っておくし、こんなことするなら、俺を追いかけることもやめてもらう」


真剣に、私を見つめる瞳。

その瞳に、吸い込まれそうになる。



「凌ちゃん……」

「なに?」

「寒いから、抱きしめて」



凌ちゃんは、無言で私を抱きしめる。

凌ちゃんの腕の中は、どうしてこんなに安心できるんだろう。
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