病院嫌いなのにお医者さんと結婚!!
年度替りの忙しさの中、休みのたびに結婚に向けた準備をしたり、お互いの両親の顔合わせとか紹介とか色々と忙しく過ごした。
結納も形だけでもって晴人さんのご両親からいただいた。

ゴールデンウイークは、休日勤務もあったけど、晴人さんとも食事したりマンションの契約をしたりした。
少しずつ引っ越しの準備もしなきゃいけないなぁって思ってる。

そんな中、季節の変わり目のせいか、最近、朝になると喘息が出る。吸入したらすぐにおさまるから、仕事もできるんだけど。
1日とか2日の時には、あんまり気にしてなかったけど、そろそろ2週間近くほぼ毎朝、喘息発作があるのは良くないって自分でもわかってる。そもそも、発作時の時に使う吸入薬がなくなってきた。
クリニックに行かないと叱られるなぁって思いながら過ごしてた。

夜勤明けの日に仕事帰りにパパのクリニックに行った。
受付をいつものように済ませて、問診票に記入しながら悩んでた。
症状がいつからかっていう質問。
「由美ちゃん、今日は薬の処方?」って看護師の白川さんが来た。
「こんにちは。そうなんですけど」
「何、記入しにくいことあった?」って問診票を覗かれた。
「もしかして、喘息、悪くなってる?先生に言ってないんでしょ?吸入の使用状況も書いたら叱られるって思ってる?」
「もう、白川さんには隠せませんね。そうなんです。本当はここのところ2週間くらいほぼ毎朝、発作があるし、吸入ですぐおさまるけど、もう薬も残ってなくて。。。全然、相談してないから、叱られるって思いながら来たんです」
「はは、そうか、わかった。私から先生に言っとくよ。熱だけはかっておいて。もうすぐ順番来るから」って私の書きかけの問診票を持って行ってしまった。
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