病院嫌いなのにお医者さんと結婚!!
晴人は10時ごろ、電話してきた。
「由美ちゃん、どう?少しは元気になった?」
「ううん。熱がどんどん上がってる感じ。」
「あらら、しんどいね。もう原田クリニックの前まで来たんだけど、患者さん用の駐車場使ってもいいかな?」
「いいよ。パパ達には言ってあるから。家は、クリニックの反対側に玄関があるの。2階から入るようになっているんだけど」
「わかった。車停めたら、行くね」

晴人さんがチャイムを鳴らした。
リビングにいたから、玄関に出迎えに行った。
リビングに案内して、入ってもらった。
「パパもママも仕事だから、昼にもどってくるよ。一緒に食事しようって言ってた」
「ちょっと緊張するなぁ。それより、由美ちゃん、熱、かなり高そうだなぁ。はかってみた?」
「ううん。」
「一応、カバンに聴診器と体温計を入れてきたんだ。ほら、はかってみて」って体温計を渡してきた。
聴診器を耳にはめて、「ちょっと診させて」
「なんか、晴人さんのお医者さんの姿って始めて見る。」
「ほら、お話してないで、聴診させて」
「いや」
「由美ちゃん、熱も39度もあるよ。このままって訳にいかないよ。ほら、ちょっとだけ。」
晴人さんに始めて診察された。喉もみるって言われて「あーん。。。わぁ、真っ赤だよ。扁桃が腫れてる。これは、高い熱が出るはずだ。喘息の方は治ってるみたいだね。音は悪くなかった。」
「晴人さんって外科なのに、風邪とかも診るの?」
「うちの病院、夜間外来は専門関係なく対応だから、内科疾患の患者もみるよ。外科の患者も、手術前後は風邪とか感染症とかの治療もするし」
「そうなんだ。。。」
「それより、由美ちゃん、処方されてる薬って?」
薬をみて、「飲み薬はこれでいいんだろうけど、この高熱をどうしますか?ちょっと解熱剤使わないとしんど過ぎるでしょ?」
「ううん。大丈夫。寝てれば治る」
「いやいや、寝てればってレベルじゃないよ。なんか頓服とかもらってないの?」
「うん」
「じゃあ、クリニックに行って、薬処方してもらうか、注射してもらうかした方が良いよ」
「いや!」
「本当に嫌いなんだね。でも心配だからさ。一緒に行ってあげるから、お薬もらいに行こう?」
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