虹のふもと
Sunny interval
目が覚めると、真っ白な天井。
5年前に見た景色と同じで寒気がした。
病院だ。
「太陽。」
恐怖に怯えて、すぐそばに星空がいた事に気づかなかった。
星空はふるえる声で僕の名前を呼んで、
優しく
僕をぎゅっと抱きしめた。
「よかった。」
そう言って今度は痛いくらいに強く抱きしめた。
それが苦しくて、でも嬉しくて泣きそうになった。
星空にぜんぶ話してしまおうかと思った。
でも、そこに両親が現れた。