虹のふもと
あのまま寝ていたようで、気づくと朝になっていた。





制服に着替えて玄関で靴を履いていると、両親が僕に聞こえるようにいう。




「星空くんはもうとっくに起きて学校に行ったのに。」



「制服ももう少しちゃんと着れないものか。」


あぁ、うるさいな。そんなに嫌なら見なければいいのに。






それでも









僕は反抗できないから、聞こえなかったふりをして静かに家を出た。
< 5 / 77 >

この作品をシェア

pagetop