虹のふもと
帰り道、
僕は、立ち止まる。
僕が急に立ちどまったから、
手を繋いでいた星空もびっくりしてとまる。
「太陽、どうした?」
月明かりの元、僕は静かに宣言する。
「僕、病気でもサッカーもっかいやるよ。
それで、絶対サッカー選手になるから。
星空に負けないくらい強くなる。
東京オリンピック、一緒にでよう。」
僕がいいきると、星空は満面の笑みで頷く。
「それは、俺も負けてられないな。
一緒に、強くなろう。」
繋いだ手に、力がこもる。
一緒にって
言ってくれたのが何よりも嬉しかった。