虹のふもと
ひとり、学校までの道を歩く。


中学生になって2ヶ月たったけど、まだまだ制服にもこの道にも、慣れない。

ふと、空を見上げるとそこには青い空。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『空っておっきくてキレイですっごいよな』



『うん。

でも太陽はもっと綺麗だって思うの

太陽はこのひろーい空を照らす光なんだよ それとおんなじなんて凄い』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



急に昔のことを思い出した。まだ、舌っ足らずの自分と女の子が話していた。

でも、それが誰か思い出せなかった。








空が綺麗



そんなこといつまで思ってたんだろう。

この世界に綺麗なものなってないのに。

< 6 / 77 >

この作品をシェア

pagetop