虹のふもと

虹のふもとに、君はいた。




「はる!」



君はゆっくりと僕の方を振り返る。



僕は君の両手をとって

「ごめん!


ぜんぶ、ぜんぶ思い出したんだ。」






僕が伝えると、








「おそいよ、ばか。」


はるは涙を流しながら微笑んだ。


「見たことのない景色、見に行こう。

こんどは、僕がみせるから!」



そう言いきって、君の手を握って走り始める。






君と見たい景色がある。
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