虹のふもと
輝く水面をみながら、昔のことを思い返す。
はると出会ったのは、5歳の時。
ちょうどサッカーを始めたのと同じころ。
いつもは星空とあの公園でサッカーをしていたけど、
その日は僕ひとりで公園にいた。
『ねえ、きみサッカーするの?』
最初に話しかけてきたのは、はるだった。
『うん!僕サッカー選手になるんだ!』
それから、はるは楽しそうに僕がサッカーするのを見ていた。
『僕、桜井 太陽!
たいようってかいて、ひなたって読むんだよ!』
『ひなたっていうんだ!
太陽と同じなんてすごい!ひなたにぴったりだよ。』
幼いはるが嬉しそうに笑ってた。
『あのね、私は陽!
宇佐美 陽だよ。太陽の陽ではる!
ひなたとおんなじだよ!』
『ほんとだ!おんなじだ!』
それから毎日のように僕達は遊んだ。
サッカーもしたし、二人で町を探検していろんな場所を見つけた。