虹のふもと





輝く水面をみながら、昔のことを思い返す。











はると出会ったのは、5歳の時。

ちょうどサッカーを始めたのと同じころ。


いつもは星空とあの公園でサッカーをしていたけど、




その日は僕ひとりで公園にいた。

『ねえ、きみサッカーするの?』

最初に話しかけてきたのは、はるだった。


『うん!僕サッカー選手になるんだ!』


それから、はるは楽しそうに僕がサッカーするのを見ていた。


『僕、桜井 太陽!

たいようってかいて、ひなたって読むんだよ!』


『ひなたっていうんだ!

太陽と同じなんてすごい!ひなたにぴったりだよ。』



幼いはるが嬉しそうに笑ってた。

『あのね、私は陽!

宇佐美 陽だよ。太陽の陽ではる!

ひなたとおんなじだよ!』

『ほんとだ!おんなじだ!』


それから毎日のように僕達は遊んだ。

サッカーもしたし、二人で町を探検していろんな場所を見つけた。


< 65 / 77 >

この作品をシェア

pagetop