終わりのない恋
「どうせ嘘でしょ。」
「なに?俺みたいなチャラついた奴が真剣に人を好きになっちゃいけないの?」
それを言われるとなにも言い返す言葉がない。
正直言って 竹下の愛情表現が見られなかったわけじゃない。
残業になる時は手伝ってくれたり 会社の飲み会で帰りの遅い時は送ってくれたり 生理痛がキツイ時は朝ごはんまで作ってくれた。
それもどれも当たり前のように感じてしまったけど
身体だけ求める関係では不自然なのかもしれない。
「ごめん。でも 私もいい歳なの。
遊びだけじゃ結婚も出来ないし
将来の事を考えると佐伯からの告白は私にとって大切だと思うの。
これを逃すともうチャンスも巡ってこないかもしれないし、
ごめん。分かって。」