終わりのない恋
「先輩。今日 家に来て。」
お昼休憩のため会社に戻った時、部下の竹下暁人(たけした あきと)とすれ違う。
高身長 高キャリアで仕事のできる男だ。
私は周りに人がいないことを確認する。
「職場で話するのは仕事の話だけにして。」
あくまで2人だけに聞こえるような小声で話す。
竹下は 私のシャツの襟元を触る。
私は遠慮なくその手を払いのける。
「やめて。それと、今日は無理。」
「佐伯さんにご飯に誘われてるから?」
あぁ。盗み聞きしてたんだ。
悪い男。
私と竹下の関係は3年前から
カラダだけの、いわゆる大人の関係。