終わりのない恋
「よぉ!っておい?!目腫れてね?」
出来るだけメイクで隠そうとしたが
厚くぬればぬるほど 際立って
泣いた目元が隠れなかった。
「うん、ちょっとね。」
それしか言えなかった。
今までなら 男絡みの話でも佐伯には相談できていたのに、今 私の本音を話せる相手なんていない。
「コンビニ行って 公園で飯食わね?」
佐伯はやっぱり優しくて 大人だ。
私の気持ちをくみ取って そう気を使ってくれてるんだから。
「うん。」
近くのコンビニに寄り、軽食を買って
人通りの少ない、古びた公園へ立ち寄った。
昔、2人で仕事の話を熱く語っていた、思い出の場所だ。