終わりのない恋
「お待たせ〜。遅れちゃってゴメンね!」
仕事がなかなか終わらず、佐伯には店に入ってもらって1時間も待たせてしまった。
「気にすんな。営業は今忙しいからな。
まずは乾杯するか。生でいい?」
佐伯は軽く手を挙げて店員を呼ぶ。
「生2つ。あと串の詰め合わせと枝豆で良かったけ?」
さすがだ。昔、まだお互いに下っぱだった頃から、こうやって2人で飲みに行っていた。
私の好みのおつまみも覚えているのだろう。
「この前、営業課に資料貰いに行ったら 全然知らない奴ばっかになっててさ〜。
もうすっかり俺がいた頃と変わってたから寂しくなったんだよなぁ。」
へぇ。来てたんだ。
私はほとんど外で歩き回ったりしているから、分からないけど
確かに佐伯がいた頃とはメンバーも多少変わっている。