【完】『雪の都』

この日は桜子の誕生日で、本来薫が休みを取ったのも、桜子とデートをするつもりであったらしい。

が。

事態が事態である。

薫は病院の最寄りに停まるのを計算して高速バスに、桜子は快速の電車でそれぞれ南小樽を目指した。



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