【完】『雪の都』

薫は身構えた。

圭がポケットからナイフを出す。

たまらず桜子が改札を出た。

「待っとけ言うたやろ!」

桜子の前に薫は立ちはだかった。

圭が突進する。

「桜子、逃げろ!」

薫は叫ぶ。

桜子は券売機の先のトイレに逃げようとする。

薫が一瞬、目線を切った。

桜子が隠れる。



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