【完】『雪の都』

その帰路。

桜子は薫と同じバスで札幌駅まで乗ると、

「じゃお疲れ」

いつものように改札で薫は手を振った。

が。

桜子は、

「あの…」

「?」

「少し、付き合ってもらってもいいですか?」

「えぇよ」

そういうと桜子は、

「実は元カレがしつこいんです」

薫は、

「こないだの?」

桜子はうなずいた。



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