【完】『雪の都』

どうやら桜子の地元でつきまとっているらしい。

「そんなん交番に相談したらえぇんちゃうの?」

「それが」

効き目がないらしい。

それで桜子は家まで送ってほしいらしかった。

「まぁうちみたいなんで役立つなら用心棒ぐらいなったるわ」

薫が紳士的であるのは桜子も分かっていたから、頼みやすかったようである。



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