囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
コトンとコップを置くと
彰貴さんが私を甘い視線で捕らえ離さない
綺麗なアーモンド型の瞳は惹き付ける力が強くて
目が離せない、動けなくなる…
「な…」
「那寿奈は料理だけじゃない、柔らかい雰囲気もその香りも…オレを癒やしてくれる」
(そ、それは子どもがぬいぐるみを持ってるのと同じような感覚では…)
「信じてない?」
「いいえ!光栄ですそんな風に言ってもらえたら…」
ふと改めて見るとお酒のせいか艶やかに頬まで薔薇色で…
(ううう…色気がすご過ぎる…)
「あああ、あの、お先にご馳走様です…お酒美味しかったです」
「そ?良かった…」
微笑みはもう凶器のようだ…
このままでは簡単にノックアウトされてしまう…
誤魔化すように立ち上がり片付けを始める
(平常心!)
「ご馳走様…オレ…昔から母が入退院を繰り返していたこともあって一人で過ごすことも多くてね…特に夜はぬいぐるみを抱いて寝る癖があってさ…」
いつの間にか席を立ち、食器を濯いで食器洗い機にセットした彰貴さんが徐に横であと片付けをする私に話し始めた
「はい…」
「さすがに大人になってからは離したんだけど…代わりに肌触りの良い寝具に囲まれてそれで誤魔化しながら寝てたんだ…」
確かに水色の部屋も黄色の部屋もブランケットの肌触りが抜群に良い
「だけど」
ちらりと彰貴さんがこちらを見た
「だけ、ど?」
「那寿奈の手を握った時、すごく温かくて…思わず家に連れ帰って…ごめん、君の意志も聞かずに寝室に引き摺り込んで…」
「あ、いや…だ、大丈夫ですよ?」
彰貴さんはシュンと萎んだように下を向いた
「はじめの日、ホントに無意識で…
気付いたら君を引き込んで居た…夜明けに目覚めて…慌てて黄色い部屋に戻したんだ」
(あ、だから朝には黄色い部屋に居たのか…)
「翌日も…ごめん、あれも無意識…あまりにも前日熟睡できたから、勝手に動いていたらしい…」
まさかの無意識だったとは……
彰貴さんがポリポリと頬を掻く仕草をした
「毎日君を腕の中に閉じ込めて眠るとビックリするくらい眠れた…仕事で疲れててもそれで疲れなんて吹き飛んで…それに那寿奈は何も言わないのをいい事に…ずっと甘えてた…ごめん」
彰貴さんが私を甘い視線で捕らえ離さない
綺麗なアーモンド型の瞳は惹き付ける力が強くて
目が離せない、動けなくなる…
「な…」
「那寿奈は料理だけじゃない、柔らかい雰囲気もその香りも…オレを癒やしてくれる」
(そ、それは子どもがぬいぐるみを持ってるのと同じような感覚では…)
「信じてない?」
「いいえ!光栄ですそんな風に言ってもらえたら…」
ふと改めて見るとお酒のせいか艶やかに頬まで薔薇色で…
(ううう…色気がすご過ぎる…)
「あああ、あの、お先にご馳走様です…お酒美味しかったです」
「そ?良かった…」
微笑みはもう凶器のようだ…
このままでは簡単にノックアウトされてしまう…
誤魔化すように立ち上がり片付けを始める
(平常心!)
「ご馳走様…オレ…昔から母が入退院を繰り返していたこともあって一人で過ごすことも多くてね…特に夜はぬいぐるみを抱いて寝る癖があってさ…」
いつの間にか席を立ち、食器を濯いで食器洗い機にセットした彰貴さんが徐に横であと片付けをする私に話し始めた
「はい…」
「さすがに大人になってからは離したんだけど…代わりに肌触りの良い寝具に囲まれてそれで誤魔化しながら寝てたんだ…」
確かに水色の部屋も黄色の部屋もブランケットの肌触りが抜群に良い
「だけど」
ちらりと彰貴さんがこちらを見た
「だけ、ど?」
「那寿奈の手を握った時、すごく温かくて…思わず家に連れ帰って…ごめん、君の意志も聞かずに寝室に引き摺り込んで…」
「あ、いや…だ、大丈夫ですよ?」
彰貴さんはシュンと萎んだように下を向いた
「はじめの日、ホントに無意識で…
気付いたら君を引き込んで居た…夜明けに目覚めて…慌てて黄色い部屋に戻したんだ」
(あ、だから朝には黄色い部屋に居たのか…)
「翌日も…ごめん、あれも無意識…あまりにも前日熟睡できたから、勝手に動いていたらしい…」
まさかの無意識だったとは……
彰貴さんがポリポリと頬を掻く仕草をした
「毎日君を腕の中に閉じ込めて眠るとビックリするくらい眠れた…仕事で疲れててもそれで疲れなんて吹き飛んで…それに那寿奈は何も言わないのをいい事に…ずっと甘えてた…ごめん」