囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
「あら、本当に貴女って可愛らしい人ね…
いいのよ?私は本当に情けないほどに身体が弱くてね
一時期は入退院を繰り返していてまともに一緒に生活できなかったの
落ち着いたころには彰貴はすっかり大人びていて…今も何となくよそよそしいのよ」
彰貴さんによく似た面差しに少し寂しそうな影が入るとどうにも居た堪れない
「…照れているだけだと思います」
「え?」
「彰貴さん、私に言っていたんです…早く婚約者を母に会わせたいって
すごく奥様のこと大事にしているんだなって思いました…
そのために私は彰貴さんと知り合いました、偽物の婚約者として」
もう隠すこともないだろう
すると奥様はやはり気付いていたのかそこにはあまり触れずに微笑んだ
「…はじめはどうであれ…今はお互いが惹かれ合って幸せになろうって決めた
そうなんでしょう?それでいいわ」
「はい…すごく良くしてくださいます」
奥様は頷いてから私の手を握った
「初めてお会いした時に関係はなんとなく分かったの」
やはり気付いていたのか…
「だけどね…彰貴があの時、既に那寿奈さんを大分気に入っていたのも分かったのよ?
あの子、意外と分かりやすいんだから…これからは親子としてどうぞよろしくね」
「はい…ありがとうございますお義母様…」
私が手を握り返すと
彰貴さんそっくりの美しい笑顔でお義母様は微笑んだので照れてしまう…
女性から見ても美しい女性だ
暫くして彰貴さんがまたまた少し不機嫌そうに近づいてきて
私の手を握ってため息をつく
「はぁ…那寿奈の手は本当に気持ちイイ…早く帰りたいよ…」
そう言いながら顔が優しくなっていく
「太ってお肉が沢山でぷにぷにしてますからね…ぬいぐるみみたいな感触ですよね…」
「太ってないわよ…細すぎるよりいいわよ?」
お義母様は隣でにこにこしているし彰貴さんまで
「そんなに肉がついていないと思うけど?那寿奈の抱き心地は抜群だし」
さらっと違う意味にとれそうなセリフを吐くからお義母様が顔を赤らめる
「あら…」
「ちょっ…彰貴さん!」
誤解されるようなセリフをここで言わないでください!!
「本当のことだろ?」
にやりと笑った彰貴さん…私は恥ずかしくて顔があげられない
(わかってて言ってますよね?)
からかわれてるとわかって真っ赤になって無言で睨むよに抗議すると
彰貴さんは今度は優しく目を細めた
「那寿奈はそのままで可愛くてそのままの君がいいんだよ」
そしてそんな甘いセリフで私を蕩けさせるからズルイ
いいのよ?私は本当に情けないほどに身体が弱くてね
一時期は入退院を繰り返していてまともに一緒に生活できなかったの
落ち着いたころには彰貴はすっかり大人びていて…今も何となくよそよそしいのよ」
彰貴さんによく似た面差しに少し寂しそうな影が入るとどうにも居た堪れない
「…照れているだけだと思います」
「え?」
「彰貴さん、私に言っていたんです…早く婚約者を母に会わせたいって
すごく奥様のこと大事にしているんだなって思いました…
そのために私は彰貴さんと知り合いました、偽物の婚約者として」
もう隠すこともないだろう
すると奥様はやはり気付いていたのかそこにはあまり触れずに微笑んだ
「…はじめはどうであれ…今はお互いが惹かれ合って幸せになろうって決めた
そうなんでしょう?それでいいわ」
「はい…すごく良くしてくださいます」
奥様は頷いてから私の手を握った
「初めてお会いした時に関係はなんとなく分かったの」
やはり気付いていたのか…
「だけどね…彰貴があの時、既に那寿奈さんを大分気に入っていたのも分かったのよ?
あの子、意外と分かりやすいんだから…これからは親子としてどうぞよろしくね」
「はい…ありがとうございますお義母様…」
私が手を握り返すと
彰貴さんそっくりの美しい笑顔でお義母様は微笑んだので照れてしまう…
女性から見ても美しい女性だ
暫くして彰貴さんがまたまた少し不機嫌そうに近づいてきて
私の手を握ってため息をつく
「はぁ…那寿奈の手は本当に気持ちイイ…早く帰りたいよ…」
そう言いながら顔が優しくなっていく
「太ってお肉が沢山でぷにぷにしてますからね…ぬいぐるみみたいな感触ですよね…」
「太ってないわよ…細すぎるよりいいわよ?」
お義母様は隣でにこにこしているし彰貴さんまで
「そんなに肉がついていないと思うけど?那寿奈の抱き心地は抜群だし」
さらっと違う意味にとれそうなセリフを吐くからお義母様が顔を赤らめる
「あら…」
「ちょっ…彰貴さん!」
誤解されるようなセリフをここで言わないでください!!
「本当のことだろ?」
にやりと笑った彰貴さん…私は恥ずかしくて顔があげられない
(わかってて言ってますよね?)
からかわれてるとわかって真っ赤になって無言で睨むよに抗議すると
彰貴さんは今度は優しく目を細めた
「那寿奈はそのままで可愛くてそのままの君がいいんだよ」
そしてそんな甘いセリフで私を蕩けさせるからズルイ