A15


がむしゃらに生きた時間は

あたしの中、後悔でもあるし思い出でもある



季節は夏。

夜の地元は違うように見える


昼の公園は意味もなくたまり場になる

これこそが居場所だと思った時間が夜に溶け込む


それに比例して家庭には居場所など
これっぽっちも感じることが出来なかった

母の愛など邪魔になるばかり


身にしみることなど、涙することなど
あたしには出来なかった。

理由はないけど毎日が色褪せて見えた


色のない世界には歩く道など
照らす必要なんてなかった

むしろ歩いていく道なんて見えなかった



心や体の暖かさなど分からないまま
上辺という関係は当たり前だった

人の暖かさなんて貰ったことがないし
いつだって結局は1人だと言い切れた


すぐ頭に浮かぶのは自分を、強く見せたかった



多分あの頃は。それがあたしを支えてた感情

なくなればすぐ崩れてしまいそうなくらい




弱かった



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