ブレイク!
「だよね、だよね!?」
隣にいた店員さんが満面の笑みを浮かべている。
「ビリヤード、見るのは初めて?」
「は、はい……」
「かっこいいでしょ」
こくこくと、思い切り首を縦にふる。
「だよねー。特に、隼人くんのブレイクは絶品だから」
「ブレイク?」
「そう。さっきの、真ん中に並べた球を手球でバラかすやつのことをブレイクっていうんだ。手球ってのはあそこにある白い球のことね」
そう言って、店員さんは真ん中に転がる白い球を指さした。
白い球は、今まさに王子隼人に狙われていて、長い棒で撞かれる寸前だ。
「ブレイクが、ゲーム開始の合図ね。ブレイクで散らばった球を、順番にポケット……台に六つある穴に入れていく。簡単でしょ?」
「はあ……」
「やってみる? はい、キュー」
ぐいと長い棒を押し付けられる。
有無を言わさぬ笑顔に、思わず両手で握りしめてしまう。
この店員さん、雰囲気はほんわかしてるけど、結構強引だ。
そして、ビリヤードで使う長い棒はどうやらキューという名前らしい。
隣にいた店員さんが満面の笑みを浮かべている。
「ビリヤード、見るのは初めて?」
「は、はい……」
「かっこいいでしょ」
こくこくと、思い切り首を縦にふる。
「だよねー。特に、隼人くんのブレイクは絶品だから」
「ブレイク?」
「そう。さっきの、真ん中に並べた球を手球でバラかすやつのことをブレイクっていうんだ。手球ってのはあそこにある白い球のことね」
そう言って、店員さんは真ん中に転がる白い球を指さした。
白い球は、今まさに王子隼人に狙われていて、長い棒で撞かれる寸前だ。
「ブレイクが、ゲーム開始の合図ね。ブレイクで散らばった球を、順番にポケット……台に六つある穴に入れていく。簡単でしょ?」
「はあ……」
「やってみる? はい、キュー」
ぐいと長い棒を押し付けられる。
有無を言わさぬ笑顔に、思わず両手で握りしめてしまう。
この店員さん、雰囲気はほんわかしてるけど、結構強引だ。
そして、ビリヤードで使う長い棒はどうやらキューという名前らしい。