桃野、悩みなんでも解決します!1
真海先生……、さっきから少し様子がおかしいよね?
いや、少しどころではない。
行きのイケメンオーラはどこ行ったの。
今のオーラは俺に近づくな。
ドン底に落ちたような強ばった、顔。
目が大きく見開いて、まるで人形みたいだ。
今、真海先生は何を考えてるのだろう。
何考えてるのかわからなくて怖い。
そんな先生にどんな声をかけたら良いのか、
なんて笑いかけるべきか…。
「佐賀野、瑠衣くん。私、先生と話したいことが
あるから先に寮に戻っていてくれないかな?」
『おう!じゃ、またあとでな!』
『またあとでねー』
「うん!またあとで!ばいばーい!」
二人を見送ると、私は手を振っていたのを下ろし、先生と向き合った。