桃野、悩みなんでも解決します!1
毎日夢物語で、これがノンフィクションだと
わかった瞬間から地獄が始まる。
そう、先生に話した。
「言わば、現実逃避ですね」
『……桃野』
私がこの話を先生にした理由は真海先生のドン底に落ちた、死んだような顔をいつも通りに戻すためだ。
いつも考え最低なこの人だけど、
いつもの冷酷さと焦りのあの顔が、
いつものあの感じが良いから。
「うっそだよ〜ん」
『え』
「やだ、本気でそんなふうに思っちゃった?!
先生、ベタすぎ〜」
『……』
「母親は、とうのそのまた昔に心臓が弱くて死んじゃったんです。でも、母親の顔も覚えてないけど☆」
『もーもーのー…』