桃野、悩みなんでも解決します!1
「そ、そんな怒んなくたって良いじゃない!」
先生は眼鏡を光らせるかと思いきや、普段通りの冷静な真海先生で言った。
『心配して損したぞ』
…??
私のこと気にしてその態度なのか。
隣を歩く私に真海先生はボソッと言った。
『……今日はよくやった』
「へ…??」
『…梁瀬が元に戻れそうで何よりだ』
「…たまには教師らしいこと言うんですね!」
『俺は教師だぞ』
「…上がった」
『…何がだ』
「顔色良くなったって話!!」
『っ………。元からこの顔色だ』
真海先生は重荷を背負ってるように見えた。
一体、その重荷の中身はなんなんだろう……。