桃野、悩みなんでも解決します!1
翌日。
登校すると、教室の前に梁瀬くんが立っていた。
「おはよ!」
『わ?!』
「ふふーん、ちゃんと眼鏡じゃなくてコンタクトにして来てくれたんだー」
『まだ、あまり慣れてなくて目がゴロゴロするけどね』
「そっか、さっ!教室に入ろう!」
『は、入りづらいよ…』
「んー…、ならね…」
私は頭を回してピンッと思いついた。
そうだっ!!!
「梁瀬くんおはよう!!!」
『わっ!え…、声が大きいよ…!!』
「あれー?すごく雰囲気が変わったね!
なんていうか、すごく爽やかになったね!」
私は大きな声でそう言った。
これは、梁瀬くんの存在を強調するためだ。
「さっ!入ろう!」
『う、うん…』
「昨日、言ったことを思い出して、ね?」