桃野、悩みなんでも解決します!1
梁瀬くんは面白おかしそうに笑いながら言った。
『うん、おはよう。そう言って貰えて嬉しいよ』
二人はその笑顔と言葉にビックリしたように笑っておう、と言っていた。
『おはよー』
『………』
陽と星夜が眠そうに登校して教室に入り、
梁瀬くんがいることに気づいた。
二人は目を丸くして梁瀬くんに話しかけた。
『梁瀬、見た目すごくかっこいいじゃん!』
『……まあ、いんじゃねーの?その髪型と眼鏡無しの顔。…前よりかはずっとマシだ』
二人も認めてくれた。
そして、周りの女子にも囲まれ、彼はモテ期となった。
やっぱり暗い感じだと、話しかけにくいもんね。
私は梁瀬くんの笑顔を見て、思った。
――私がやりたいのは、これだ…。
私は放課後、すぐに入部届けの紙を貰いに行った。