桃野、悩みなんでも解決します!1
そうやって言う澪桜ちょに
私は耳元で囁いた。
「そういりゃ、澪桜ちょ」
『ん』
私は手招きすると、彼は私に寄ってくれた。
『何?』
『「愛の告白したけどさ、お相手様には
全く伝わってないみたいですよ?」』
『『っ…何のこと?』』
『「口で言わないと分かって頂けない?
澪桜ちょは、李璃のこと好きなんでしょ?」』
『『な、何だよ、それ……』』
『「そりゃ見てりゃ、わかるよ。
二人とももどかしすぎだよ。
ほら、今の李璃も浮かない顔しちゃってさ」』
『っ………』
私と澪桜ちょは李璃の方に目を向けた。
李璃は下を向いたままずっと下唇を噛んでいた。
『「行ってあげなくて良いの?
他の男子がこんなところを見ちゃったら
心配になっちゃうよね〜〜…。
だって、李璃ってさ。空元気で空回りするから、
きっと男子たちもほおって置けないね〜…」』