桃野、悩みなんでも解決します!1
私の中ではとても平和でこんな時間が
続けば良い。なんて悠長なことを考えていた。
だけど、そんな日々は続かなかった。
ドキン。
ドキン。ドキン。
胸が縛り付けられるように苦しい……。
『お前は、母親の死を蔑ろにしたのか』
また、この声だ。
『お前には、幸せになる資格などない!!!』
「わ、私、お腹痛いからお手洗いでも行ってこよっかな…」
『なんだ、桃。便所飯でもするつもりか?』
星夜に言われ、私は気付いた。
無意識に弁当箱を閉まっていて、弁当箱も一緒に持って行こうとしていたことを。