桃野、悩みなんでも解決します!1







真っ暗な世界に私は入りこんだ。




「ま、ママ…っ?」



『望架。いい子だから、ここで待っていてね』



「…え?」



『私は必ず戻ってくるから!』



「ママ!ママ…!!」




ママはそう言って笑を残して行った。




「…一人にして行かないでよ………」




暗い中、一人だけ




残されて、




私は身動きができない。




周りは右を歩いても左を歩いても同じ。



ただ、真っ暗なだけなのだった。






………っ怖いよ。




誰か、助けに来て………。






「っ…誰か、………」








すると、声が聞こえた。



桃、桃って一生懸命、
私のことを呼んでくれている。




聞こえる、暖かい声が………。

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