桃野、悩みなんでも解決します!1
この人は誰なの???
いつも名前を呼んで、怒鳴ってうるさくて…、
いつも俺様で、
いつも自分中心で世界は回っていて…
いつも、何かしら私を助けてくれた、あの声…。
私は目が醒めた。
目が醒めた瞬間。
目の前にはいつも私を助けてくれた声。
星夜がいた。
『桃っ…、桃…!!』
「星夜………?」
っ………。
私は起き上がって星夜の顔を見ると安心した。
知らず知らずに目から涙が溢れていた。
『おい……どうしたんだ?』
ここは保健室。なのに、何故か保健の先生がいなくて星夜がいる。
星夜がこんなにも近くにいる……。
星夜いることが当たり前なんかじゃない。
「ご、ごめっ……。なんか、星夜がいることにホッとしちゃったっ……」