桃野、悩みなんでも解決します!1
俺、空田星夜は
今、桃のことで胸がいっぱいになっていた。
桃は寝ているとき、ずっと魘されていた。
『星夜くん、』
「はい」
『望架ちゃんのことよろしく頼むわね!』
「えっ」
『私、これから他所の学校に用事があるの♡
それに望架ちゃんと星夜くん起きたら良い雰囲気になりそうだし!まっ、そういうことだから☆』
「え、ちょっ、お、おい!!!」
あの先生、自分が何してるか自覚してんのかよっ…。生徒二人でしかも男女だぞ。
―俺がもし、狼だったらどうすんだよっ……。
先生に、なんか勝手に雰囲気を作られた俺。
……だけど、こいつに手出せねぇーな。
いつもキャンキャン犬みたいに吠えて、はしゃいだり、怒ったり、笑ったり、不貞腐れたり、悲しんだり………。