桃野、悩みなんでも解決します!1
だけど、こいつが魘されてこんなにも苦しそうな姿初めてだ…、いつ倒れても本当はおかしくなかったんじゃないかって。
いつも感情のまま生きて来た桃が、
魘されるなんてよっぽどだ。それもママって言うなんて。
…桃の母親のことと何か関係してるのか?
いつも笑顔なこいつでも、悩み相談部の部長でも、やっぱり、悩み。………あるんだな…。
そんな中、俺は桃に言われた。
『私の前からいなくならないで、………』
そんなこと言われたら、
嫌なんて言えるはずがない。
だって、俺は……………。
俺は友達として言った。
「ばーか。友達としているに決まってんだろ」
これで合ってるだろ。
『…っうん』
悲しそうな目で、声で、
俺を乱さないでくれ。
これを自覚したら、
―――きっと、止められないから。