泣き虫な彼女【短編】
「だから、海斗もあたしだけにしてよね?浮気なんてしないでよ?!」
可愛い言葉。
俺は、その言葉にニヤつく。
俺…キモいよ…
「華利奈?俺が浮気なんてするような男に見えるか?」
「見える。」
即答?!!
てか、俺ってそんな感じに見えてたのか?華利奈には……
「華利奈…少しは信じてくれないの?」
「…信じてるよ…これでも。でも、海斗モテるし……あたしブスだし…泣き虫だし…」
急に泣き出した華利奈。
「華利奈〜俺は、ブスでも泣き虫でも…嫌いになんかならないよ?…むしろ、好きだし…」
優しく華利奈を引き寄せてギュッと抱き締めた。
「海斗〜〜ッ!うわ〜ん!!…グスッ」
「華利奈ぁ〜泣くな…?」
震える華利奈の背中を右手で撫でるように触れる。
「…うッ…海斗ぉッ…しゅき…ッ好き〜!」
ギュッ
俺の背中に手をまわす華利奈。
その小さな力で俺に抱きつく。
俺もだよ?