泣き虫な彼女【短編】
「…なにがあった?言わなきゃキス以上のことするよ??」
俺の言葉で一気に顔をリンゴ色に染める華利奈…
「な、酷い!!海斗のアホ!」
別にアホでいいよ。
「早く言わないと手…出すよ?」
意地悪な笑みを華利奈に溢す俺に華利奈は
「出せばいいじゃん…」
本当は嫌なクセになんでそんなこと言うんだ?
そこまで、俺に言いたくないんか?
「んじゃ…遠慮なく。」
グイ
華利奈の腕を無理矢理引っ張って、
人が通らない校舎裏に連れていった。
「…ま、本当は、やりたくないんだけど…」
華利奈を壁に追い込んで華利奈の頬に触れた。
「…んじゃやめてよ…」
「何言ってんの?お前が言ったんだからやらなきゃなんないの。」
「意味分かんないよぉ!…ッ」
また泣き出す華利奈。
たく、もう…
「華利奈?本当になにがあった?」