リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。



元々バスケやってたのは私の方で、リオくんはどの部にも所属していなかった。



だけど私が怪我でバスケをやめたときに、リオくんにボールをあげたのがきっかけで、リオくんはバスケを始めた。



それからというもの……。



リオくんはバスケにすごいハマッて、元々運動神経が良かったこともあり、すぐに上達していった。



それで、中3の最後の大会で活躍したことをきっかけに、バスケの名門高校からスカウトされたんだ。



「それでもすごいよ。

ダンクできる人なんて今まで見たことないし……」



「そう?

じゃあ俺が最初になるかもね」



「そうかも。

だとしたら残念だな。

リオくん学校違うし見れないじゃん(笑)」


< 14 / 74 >

この作品をシェア

pagetop