リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。
元々バスケやってたのは私の方で、リオくんはどの部にも所属していなかった。
だけど私が怪我でバスケをやめたときに、リオくんにボールをあげたのがきっかけで、リオくんはバスケを始めた。
それからというもの……。
リオくんはバスケにすごいハマッて、元々運動神経が良かったこともあり、すぐに上達していった。
それで、中3の最後の大会で活躍したことをきっかけに、バスケの名門高校からスカウトされたんだ。
「それでもすごいよ。
ダンクできる人なんて今まで見たことないし……」
「そう?
じゃあ俺が最初になるかもね」
「そうかも。
だとしたら残念だな。
リオくん学校違うし見れないじゃん(笑)」