リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。
「うんいいよー。
じゃあ明日行こ」
「ありがと七羽。
ほんとにごめんね!」
「全然いいって。
あ、てかもう4時なるよ。行かなきゃ」
「ホントだ!
じゃああたしそろそろ行くね!」
「うん、がんばってね!」
バタバタと教室を出て行く純ちゃんに手を振り、私もカバンを持って教室を出た。
うーん…どうしよう。
塾までの時間、暇になっちゃったな…。
でも1回家に戻るには時間足りないし。
どこかで課題やってから行こうかな…。
そう思って、学校を出てそのまま駅に向かった。
私の通っている塾は、リオくんが通学に使っている沿線の、2つ目の駅前にある。