リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。
「珍しいじゃん。
何そんな真剣にやってんの?課題?」
「あっ…はい。そうです。
塾まで時間空いちゃったので…」
ははっと笑ってそう答えた。
顔に出さないようにしてるつもりだけど、頭の中はパンク寸前。
ひゃぁあ…どうしよう//
緊張してまともに先輩の顔見れない。
ドキドキしすぎて、心臓が壊れそうだよ//
「ふーん、じゃあ同じだな。
俺も急に部活休みになってさ」
「…っ、そうなんですね。
なんか珍しいですね」
ついぎこちない返事になってしまう。
「まーな。普段は部活忙しいからな(笑)」