リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。
そんなリオくんと私は、家がとなり同士の幼なじみで、親同士も仲良いせいか、小さい頃からずっと一緒。
昔からマイペースすぎるリオくんに手を焼いていたせいか、
「しっかり者だね」とか
「世話好きだね」と言われる私。
寝坊や遅刻ばかりのリオくんの出席日数が足りなくならないように、朝に迎えにいったりしてるうちに、
いつの間にかリオくんを起こすのが決まりみたいになっている。
まぁ…それは慣れてるからいいんだけど。
「もう…リオくんってばっ!
いいかげん起きなきゃほんとに遅刻するよっ!」
気づけばさっきからもう10分も経ってしまっている。
このままじゃ私まで遅刻しちゃうし!
ついに私が叫ぶと、さすがにリオくんもわかってくれたのか、毛布がモゾモゾと動きはじめた。