偽物の気持ち






放課後、徹の部活を見に行った。

木下さんも居た。

木下さんは、私に気がついて近付いてきた。

私は震える手を抑えて拳を握った。


「こないだは邪魔してくれてどーも。」


黒い笑みを浮かべて話しかけてきた木下さんに背中がゾクッとした。

私は何を言えばいいか分からず固まっていた。


「私、成も徹くんも二人とも貴方から奪おうと思ってたのに…邪魔してくれたよね。許さない。」


私はそれを聞いて木下さんがわからないと思った。





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