偽物の気持ち






私は徹に全部話した。

あの頃の楽しかった思い出も含めて辛かった過去を全部。

徹は黙って頷きながら聞いてくれた。

私は、気付くと泣いていた。

そして、思いを伝えた。

もちろん、今の気持ちもだ。


「私、ずっと好きだった。でも、この関係を壊したくなくて、このままでもいいと思ってた。だけど、成と出会って、わかったの。思いは伝えなきゃって…」


私は今目の前に徹がいるのに成のことが頭に浮かんでいた。

私の気持ち…






< 119 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop